老犬がご飯を食べない時の工夫9選|病気のサインと原因別の対処法
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老犬がご飯を食べない時の工夫9選|病気のサインと原因別の対処法

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シニア期に入った愛犬がご飯を食べないと、「病気だろうか」「このまま弱ってしまうのでは」と心配になる飼い主は多いでしょう。
老犬の食欲不振は、老化による自然な変化の場合もあれば、病気が隠れているサインの時もあります。
まずは愛犬の状態をよく観察し、危険な症状がないか確認することが大切です。

この記事では、老犬が食事をとらない原因と、今日から試せる具体的な工夫を解説します。

まずは病気のサインをチェック!こんな症状はすぐに動物病院へ

老犬が1日ご飯を食べないだけで、すぐに深刻な事態に陥るわけではありません。
しかし、食欲不振に加えて他の症状が見られる場合は、病気のサインかもしれません。
元気や食欲の低下は、時に余命に関わる重篤な病気の初期症状であることもあります。

これから挙げる症状が見られたら、様子を見ずにできるだけ早く動物病院を受診してください。
早期発見と治療が、点滴などの処置を含め、愛犬の回復につながります。

ぐったりして元気がない・嘔吐や下痢を繰り返す

食欲不振とあわせて、ぐったりしていて元気がない、何度も嘔吐や下痢を繰り返すといった症状は、消化器系の病気や内臓疾患、感染症などが疑われます。
特に嘔吐や下痢は脱水症状を引き起こしやすく、老犬にとっては大きな負担となります。
食欲がないだけでなく、普段と比べて明らかに活動性が落ちている場合は、単なる食欲不振ではない可能性を考え、速やかに獣医師の診察を受けましょう。

水を全く飲もうとしない

食事はとらなくても水は飲む、という場合は少し様子を見ることができますが、水すら全く飲まない状態は非常に危険です。
脱水症状が急速に進行し、腎臓やその他の臓器に深刻なダメージを与える可能性があります。

半日以上水を飲まない状態が続く場合は、緊急性が高いと判断し、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
脱水は命に関わるため、迅速な対応が求められます。

呼吸がいつもより早い・苦しそう

安静にしているにもかかわらず、呼吸が浅く速い、あるいは肩で息をするなど苦しそうな様子が見られる場合、心臓病や呼吸器系の疾患が考えられます。
これらの病気は体の苦しさから食欲不振を引き起こすことがあります。
舌の色が紫色になっている(チアノーゼ)場合は、極めて危険な状態です。

呼吸の異常は命に直結するサインであるため、一刻も早く動物病院で診察を受ける必要があります。

なぜ?老犬がご飯を食べなくなる5つの主な原因

急にご飯を食べなくなった、あるいは徐々に食が細くなったなど、愛犬の食欲がなくなったのには理由があります。
なぜ食事をとらなくなったのか、その原因を知ることで適切な対処法を見つける手がかりになります。
考えられる主な原因は、老化による身体的な変化から、口内の問題、ストレス、さらには「わがまま」と呼ばれる行動まで多岐にわたります。

【老化による変化】嗅覚や味覚が衰えてきた

犬は食事を匂いで判断する割合が大きいため、老化によって嗅覚が衰えると、食べ物への興味が薄れてしまうことがあります。
一般的に7歳や8歳を超えてシニア期に入ると、人間と同じように五感が鈍くなる傾向があります。

今まで好きだったフードでも、匂いを感じにくくなることで「美味しそうなご飯」と認識できなくなり、結果として食欲が低下してしまうのです。
味覚の変化も影響することがあります。

【口内の問題】歯周病や口内炎で痛みがある

食欲はあるのに食べられない場合、口の中に原因があるかもしれません。
歯周病が進行して歯がぐらついたり、歯茎が腫れて痛みがあったりすると、硬いドライフードを噛むことが苦痛になります。
また、口内炎や口の中にできた腫瘍などが痛みの原因となっている可能性も考えられます。

口をくちゃくちゃさせる、よだれが増える、口臭が強くなるなどのサインが見られたら、口内トラブルを疑いましょう。

【消化機能の低下】胃腸の働きが弱っている

加齢に伴い、消化酵素の分泌量が減少したり、胃腸の運動機能が低下したりすることがあります。
2歳の頃のようにたくさん食べると、うまく消化できずに胃もたれや不快感を感じるため、犬自身が食事量を調整しているのかもしれません。

一度に多くの量を食べられなくなったり、食後に吐き戻したりすることが増えた場合は、消化機能の低下が食欲不振の原因である可能性が考えられます。

【ストレスや環境の変化】生活環境に不安を感じている

犬は環境の変化に敏感な動物です。
引っ越し、家族構成の変化、長時間の留守番、近所の工事の騒音など、生活環境における様々な変化がストレスとなり、食欲不振を引き起こすことがあります。
特に視力や聴力が衰えてくる老犬は、周囲の状況を把握しにくくなるため、より不安を感じやすくなります。

愛犬を取り巻く環境に最近変化がなかったか、安心して過ごせているかを確認してみましょう。

【わがまま・偏食】おやつなら食べる時の心理

病気や老化のサインは見られないのに、ドッグフードは食べずにおやつなら喜んで食べる、というケースもあります。
これは「フードを食べなければ、もっと美味しいものがもらえる」と学習してしまった結果かもしれません。

「もっと美味しい餌をくれ」と要求している状態で、いわゆる「わがまま」や「偏食」と呼ばれる行動です。
ただし、フードが食べにくいなどの他の理由が隠れている可能性も探る必要があります。

【今日から試せる】老犬の食欲を刺激する9つの工夫

愛犬がご飯を食べない時、病気の可能性が低いと判断できれば、次にご紹介する食事の工夫を試してみるのがおすすめです。
嗅覚や味覚が衰えたり、噛む力や飲み込む力が弱くなったりした老犬でも、少しの変化で食欲を取り戻してくれることがあります。
ここでは、今日からでもすぐに実践できる9つの具体的な方法をご紹介します。

①フードを人肌に温めて香りを引き出す

ドライフードを電子レンジで数秒温めたり、お湯をかけたりして人肌程度の温度にすると、香りが強く立ち上るようになります。
嗅覚が衰えてきた老犬にとって、食事の香りは食欲を刺激する重要な要素です。
温めることで嗜好性が増し、再びフードに興味を示してくれる可能性があります。

与える際は、熱すぎないか必ず確認し、やけどさせないように注意してください。

②ぬるま湯でふやかして飲み込みやすくする

ドライフードをぬるま湯でふやかすと、硬さが和らぎ、噛む力や飲み込む力が弱くなった老犬でも食べやすくなります。
また、水分も同時に摂取できるという利点もあります。

ふやかす時間によって硬さを調整できるため、愛犬の好みに合わせて試してみましょう。
さらに柔らかくしたい場合は、ミキサーなどですりつぶしてペースト状にすると、より食べやすくなります。

③ウェットフードや手作り食を混ぜて風味を変える

いつものドライフードに、缶詰やパウチなどのウェットフードを混ぜると、味や食感に変化が生まれ、食欲を刺激することがあります。
また、鶏のささみや野菜などを煮込んだ手作り食を少量トッピングするのも効果的です。

ただし、手作り食を主食にする場合は栄養バランスが偏らないよう注意が必要です。
あくまで風味付けとして、普段のフードに少し加えることから始めてみましょう。

④嗜好性の高い肉や魚の茹で汁をかける

鶏肉や白身魚などを茹でた際の、味付けをしていない茹で汁をドライフードにかけるのも良い方法です。
肉や魚の風味がフードに移り、嗜好性が格段にアップします。

この方法は、費用をかけずに簡単に試せるトッピングとして有効です。
ただし、与えすぎるとそれがないと食べなくなってしまう可能性もあるため、あくまで食欲がない時のサポートとして活用しましょう。

⑤少量でも栄養価の高いシニア犬用フードを選ぶ

食が細くなった老犬には、少量でも必要な栄養を効率的に摂取できるフードが適しています。
シニア犬用やハイカロリーのフードは、少ない量でエネルギーを補給できるよう、栄養バランスが調整されています。

消化吸収しやすい原材料が使われていることも多く、胃腸への負担を軽減する効果も期待できます。
フードを切り替える際は、獣医師に相談するのも良いでしょう。

⑥食事の回数を増やして一回の負担を減らす

消化機能が低下している老犬にとって、一度にたくさんの量を食べるのは負担になることがあります。
1日の給与量はそのままで、食事の回数を2回から3〜4回に増やすことで、一回あたりの食事量を減らし、胃腸への負担を軽くすることができます。

こまめに分けて与えることで、消化吸収を助け、食後の不快感を和らげる効果が期待できます。

⑦食べやすい高さの食器台を用意する

足腰や首の筋力が衰えた老犬は、床に置かれた食器で食事をするために、首を大きく下げる姿勢がつらい場合があります。
食器台を使って、食器を少し高い位置に設置してあげると、無理のない楽な姿勢で食事ができるようになります。

食べやすさが改善されることで、食欲が戻るケースも少なくありません。
愛犬の体格に合った高さの台を用意してあげましょう。

⑧食前に軽い散歩やマッサージで体を動かす

寝てばかりいると、空腹を感じにくくなることがあります。
食事の前に無理のない範囲で軽い散歩に連れて行ったり、体を優しくマッサージしたりすると、適度な刺激となって食欲増進につながります。
血行が良くなり、胃腸の働きが活発になる効果も期待できます。

愛犬の体調を見ながら、生活の中に少しだけ運動を取り入れてみましょう。

⑨シリンジを使って口元へ食事を運んであげる

自力で食べることが困難な場合は、シリンジを使って流動食などを口元に運んであげる方法もあります。
これは最終手段であり、無理やり口の中に流し込むのは誤嚥の危険があるため絶対にやめてください。

あくまで犬が自分の舌で舐め取れるように補助する目的で行います。
実施する際は、事前に動物病院で正しい使い方や注意点の指導を受けることが重要です。

老犬のフードを見直す際の注意点

食欲不振をきっかけに、愛犬のフードをシニア向けのものに切り替えることを検討する飼い主も多いでしょう。
フードを見直す際は、犬の体に負担をかけないよう、いくつかの点に注意する必要があります。
急な変化は下痢や嘔吐の原因にもなるため、慎重に進めることが大切です。

一気に変えず1週間かけてゆっくり慣らす

ドッグフードを新しい種類に切り替える際は、一気に全てを変えてはいけません。
急な変更は胃腸に負担をかけ、下痢や軟便を引き起こす原因となります。
まずは今までのフードに新しいフードを1割程度混ぜて与え、便の様子を見ながら徐々に新しいフードの割合を増やしていきます。

1週間から10日ほどかけて、ゆっくりと慣らしていくのが理想的です。

年齢ステージに合わせた量と回数を再確認する

老犬は成犬期に比べて基礎代謝が落ち、必要なエネルギー量も減少します。
フードを切り替えるタイミングで、改めて愛犬の年齢や体重、活動量に合った給与量がどれくらいなのかを確認しましょう。

フードのパッケージに記載されている給与量はあくまで目安です。
愛犬の体型や便の状態を観察しながら、最適な量と回数に調整することが重要です。

老犬の食事に関するよくある質問

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Q. 何日食べなかったら病院に連れて行くべき?

元気があり水を飲むなら1〜2日様子を見ることも可能ですが、老犬は体力がないため24時間以上食べない場合は受診が安心です。
特に、嘔吐や下痢など他の症状を伴う場合や、持病がある場合はすぐに動物病院に相談してください。

Q. おやつは食べるのにフードを食べないのは、わがままでしょうか?

より美味しいものを待っている「わがまま」の可能性もありますが、一概には言えません。
フードが硬くて食べにくい、味が好みでない、あるいは歯周病などで口が痛むといった理由も考えられます。

決めつけずに、まずは食べない原因を探ることが大切です。

Q. 無理やり食べさせても大丈夫ですか?

無理やり食べさせるのは絶対にやめてください。
食べ物を喉に詰まらせたり、気管に入って誤嚥性肺炎を起こしたりする危険があります。

また、犬にとって大きなストレスとなり、食事自体を嫌いになる原因にもなります。
シリンジ等で補助する場合も、獣医師の指導のもと慎重に行いましょう。
今回ご紹介している商品
まとめ

まとめ

老犬がご飯を食べなくなる原因は、老化による自然な変化から病気のサインまで様々です。
まずは食欲不振以外の症状がないか、愛犬の様子を注意深く観察することが重要です。

病気の可能性が低い場合は、フードを温めたり、ふやかしたりといった工夫で食欲が戻ることもあります。
愛犬の状態に合わせて食事環境を整え、変化に寄り添ってあげましょう。
少しでも不安な点や、普段と違う様子が見られた場合は、自己判断せずに動物病院に相談してください。
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